親の「まだ大丈夫」は当てにならない
2015/12/18
今年5月に祖父がなくなって、はや7ヶ月が経ちます。
死因としては「肺炎」になるのですが、祖父が亡くなるまでの、自分の親とのやり取りを通じ、親の「まだ大丈夫」という言葉はそのまま信用してはならないと痛感しました。
「まだ大丈夫」に含まれる見えない意図
自分が親の立場になって考えた場合、なるべく子供には心配をかけたくないと思うのが普通だと思います。
この「まだ大丈夫」という言葉。
そのままの通り、半分くらいは本心で「大丈夫」と考え(あるいは感じ)ているのだとは思いますが、残りの半分くらいは子供に余計な心配をさせたくない、迷惑を掛けたくないという意味が込められていると思います。
それを感じ取れないまま、素直に受け止めてしまうと、場合によっては取り返しの付かない自体になってしまうこともありえます。
自分の場合だと、亡くなった祖父が「低血糖」で倒れ、救急車で運ばれ入院してから2日目にして、初めて「実はおじいちゃんが入院した」と聞かされました。
この時は意識もはっきりしてるし、すぐに退院すると思う、とのことでお見舞いも別に行かなくて大丈夫という感じでしたが、そうは言っても84歳という年齢を考えると、お見舞い行かないという選択肢はないと考え、週末には必ず行こうと考えてました。
その矢先、少し容体が悪化したと連絡があったのが水曜日くらい。
この時点でも親は「肺炎になって少し呼吸が苦しいけど、意識もあるし、本人も入院してる姿はあんまり見られたくないだろうし、まだ大丈夫」と言っていたのですが、そんな悠長なこと言ってる場合じゃない!と、午後から急遽半休をとって病院に駆けつけました。
呼吸が苦しいので祖父が言葉を発することは難しかったのですが、こちらから話しかける内容はきちんと理解し、首を少し動かしてくれていたので少しのコミュニケーションは取れたのですが、結果的にはこのやり取りが最後のやり取りとなりました。
この時、駆けつけていなければ声をかけてあげることすらできず、最後を看取る形になってしまうところでした。
最後のやり取りで、しきりに何かを伝えようとしてくれていたのですが、声が出せないのとペンを握ることもできない状態だったため何を伝えたかったのかがわからなかったことが非常に残念でしたが、それでも親の言葉を真に受けず、自分で判断し病院に駆けつけてとても良かったと思っています。
自分も子供が2人いるので、親の立場に立った気持ちも十分理解できますが、「まだ大丈夫」とういう言葉をそのまま素直に受け入れず、親に反対して多少無理矢理にでも自分の思うことに従って行動することも重要だと思います。