ストレートケーブルとクロスケーブル(ネットワーク勉強vol.1)
2016/01/15
パソコン同士を接続する場合、クロスケーブルでないと通信できない、とキチンとした知識もなく言われるがままに過ごしていました。
これからしばらくは、ネットワークの基本から勉強を始めていこうと思います。
物理ポート
パソコンの有線LANポートやLANケーブルには8本のピンがあります。
※よく見ると目でも数えることができると思います。
この8本のピンを利用して、データの送受信を行っているのですが、それぞれのピンには番号が割り振られポートのタイプによって「MDI」と「MDI-X」に分類されます。
MDI
パソコンやサーバの NIC(ネットワークインターフェースカード)は MDI ポートです。
1番・2番ピンが「送信」、3番・6番ピンが「受信」で利用されるピンです。
MDI-X
ハブやスイッチのポートは MDI-X ポートです。
1番・2番ピンが「受信」、3番・6番ピンが「送信」で利用されるピンです。
ストレートケーブルで通信できる接続
MDI ポートと MDI-X ポートの接続の場合。
ピンがストレートに繋がるよう構成されている。
- MDI ⇒ MDI-X(1番・2番ピンで「送信」し、1番・2番ピンで「受信」)
- MDI-X ⇒ MDI (3番・6番ピンで「送信」し、3番・6番ピンで「受信」)
上記のように送受信するため、受信と送信がそれぞれ衝突しないようにストレートケーブルで接続することで通信が可能となります。
クロスケーブルで通信できる接続
MDI ポート同士、MDI-X ポート同士の接続の場合。
ピンがクロスに繋がるよう構成されている。
ストレートケーブルで接続すると、
- MDI ⇒ MDI (1番・2番ピンで「送信」し、受信するピンではなく送信する1番・2番ピンで受信)
- MDI-X ⇒ MDI-X(3番・6番ピンで「送信」し、受信するピンではなく送信する3番・6番ピンで受信)
となり、送信同士、受信同士となって通信できない。
Auto MDI/MDI-X 機能
相手のポートタイプを判別し、自動で送信と受信を切り替える機能。
最近のネットワーク機器ではほとんど実装されているみたい。
パソコン同士の接続の場合は、クロステーブルを意識する必要がありそうですね。