【AWS】停止中の EC2 インスタンスにアタッチしている EBS ボリュームへの課金について
かなり久しぶりにまじめな話を。
仕事で AWS を利用した提案をする機会が増えてきたのですが、この4月から勉強を始めたばかりで、実際に自分自身で利用しているわけでもないのでわからないことが結構多い状態です。
すぐに知りたい情報を手に入れることができればよいのですが、パブリッククラウドとして圧倒的なシェアを誇る AWS が故に、非常にたくさんの検索結果が表示され中々思うような情報を探し出すのに苦労しています。
今日はそんな中でも非常に初歩的なお話となります。
停止中の EC2 インスタンスにアタッチした EBS ボリュームは課金対象か?
「不要であれば EC2 インスタンスは停止しておけば課金されることはありません。」
意識せずに言ってしまいがちな内容かと個人的には思いますが、EC2 のストレージオプションによって異なるため安易に口にできるものではありません。
確かに「インスタンスストア」と呼ばれるタイプのストレージで EC2 を作成していれば課金されることはないのですが、「インスタンスストア」で EC2 を利用することは非常に稀なパターンかと思います。
というのも、「インスタンスストア」で EC2 を作成した場合、EC2 が稼働中のみインスタンスストアに保存しているデータを保持するという制約があるのです。
つまり、EC2 インスタンスを停止したタイミングで、保存していたデータが消えてしまうということです。
テストやちょっとした動作確認程度で利用する分には問題ないかもしれませんが、業務で利用するとなるとなかなか利用シーンが限られてくるかと思います。
一方「Amazon EBS」でストレージボリュームを用意していれば、上記のような EC2 インスタンスを停止するとデータが消えるということはなくなるのですが、その代わり EC2 インスタンスを停止していても EBS ボリュームは課金対象となります。
ストレージのタイプを理解していればわかる内容かもしれませんが、こういう部分で結構悩んだりします。
結論としては「課金対象」
実際のところは、停止中の EC2 インスタンスにアタッチした EBS ボリュームは課金対象となり、EBS ボリュームのストレージ容量に対して課金がなされます。
まぁ当然の話ですよね。
もしそうでないとすれば、以下のような「バックアップデータの保存先」として、非常に安価な費用で永続的なボリュームのストレージが利用可能となるわけなので。
- EC2 に Windows サーバーを立てて 数TB とかの大容量の EBS ボリュームをアタッチしておく
- データを転送する間だけ EC2 インスタンスを起動
- データの転送が終われば、EC2 インスタンスを停止
- データ参照など必要な時のみ EC2 インスタンスを起動
以上、AWS の EBS ボリュームに関するお話しでした。